日商PC検定試験の難易度(1級)

日商PC検定1級 試験別難易度

1級の共通範囲(知識論述)

1級の知識科目は200〜300文字の論述問題が2問出題されるのですが、その内の1問が共通範囲から出題され、もう1問が科目独自の問題になります。問題はともに2種類ずつ出題され、好きな方を選択して論述する形になっています。

試験範囲は3級と2級のすべてです。1級で新たに登場する知識はありません。(文書作成・データ活用・プレゼン資料作成の問題も3級・2級のすべてが試験範囲となっています)

私は1級の試験を何度も受験していますが、共通範囲では「デジタル5大パワー」のうちの1つについて聞かれることが非常に多いので、対策が欠かせません。もちろん、デジタル5大パワーが出題されない場合もあるので、その他の点もしっかりとまとめておきましょう。問題は必ず公式テキスト(ネット社会のデジタル仕事術)から出るので、試験に出そうなポイントを自分で200〜300文字にまとめておくことをお勧めします。

文書作成1級(知識&実技)

3つの試験のうち、知識科目が最も難しい試験になっています。3級と2級の公式テキストから出題されるのですが、重箱の隅をつつくような問題が出てきて驚きました。基本的に、Wordの機能に関する論述問題は出てきません。文書作成に関する出題がメインとなるので、しっかりと公式テキストを読み込む必要があります。

実技はある意味で2級よりも簡単かもしれません。機械的に採点される2級とは違い、人が採点しているので、「必ずこうしなければ正解にならない」という理不尽さが感じられません。求められるスキルは「2級+図解を作成する力」となっています。

データ活用1級(知識&実技)

3つの試験のうち、実技科目が最も難しい試験であり、同時に最も合格率の低い試験です。実技科目は、データベースの集計を行い、Wordで報告書を作成する流れになっています。報告書に必要なデータを自分で考えるのはもちろん、報告書は1から作成しなければならないので、文書作成2級程度の知識・スキルも求められます。合格率が低いにも頷ける難易度です。

一方の知識科目は、3つの試験の中で最も簡単と言えます。基本的に、Excelの機能やグラフの解説をするだけなので普段からExcelを使っている方なら間違いなく70点以上をとれるでしょう。共通範囲や実技の対策をしっかりと行ってください。

プレゼン資料作成1級(知識&実技)

実技科目が最も簡単で、知識科目も比較的易しめです。おそらく1級の中では、最も難易度が低い試験と言えるでしょう。実技については、資料をもとに1からプレゼン資料を作成することになりますが、指示どおりにやっていれば大丈夫です。強いて言えば、図解の作成問題が多いので、適切な図解を考え、手早く作成する力を付けておくことが大切です。

知識科目は3級と2級の公式テキストから出題されるのですが、主にプレゼンの流れ、プレゼンの構成、デザインあたりをおさえておくようにしてください。


 
日商PC検定概要 共通の知識科目対策 文書作成対策 データ活用対策 プレゼン資料作成対策