日商PC検定の試験形式(3級・2級・1級)

日商PC検定 各級の比較

級/項目 開催期間 受験料 知識科目 実技科目
Basic 随時 4,000円 30分
3級 随時 5,000円 15分(三択) 30分
2級 随時 7,000円 15分(三択) 40分
1級 年2回
(2月・10月)
10,000円 全体で90分(以下目安)
30分(論述) 60分

3級と2級は、合否がその場で発表されます。1級は翌月の発表です。

日商PC検定3級・2級について

日商PC検定3級の内容は一般社員レベルを想定しています。一方の2級は管理職レベルの仕事を想定したものになっています。3級と2級は出題される範囲と実技科目の試験時間が異りますが、それ以外は共通しています。

知識科目

  • 三択の問題が30問出題されます。
  • 出題範囲は共通範囲と専門分野に分かれます。
  • 基本的に共通範囲の問題が多めに出題されます。

共通範囲

文書作成・データ活用・プレゼン資料作成のすべてに共通する内容です。試験内容は公式テキストであるネット社会のデジタル仕事術から出題されます。この本は全部で6章構成になっているのですが、3級の主な試験範囲は1章・2章・3章・6章となっています。一方の2級の主な試験範囲は4章・5章・6章です。あくまでも「主な出題範囲」なので、これ以外の範囲から出ることもありますし、本に紹介されていないことからも出題されます。

専門分野

文書作成・データ活用・プレゼン資料作成でそれぞれ異なる問題が出題されます。文書作成はWordや文書作成に関する知識が出題され、データ活用はExcelとデータ集計、プレゼン資料作成はPowerPointとプレゼンテーションに関する知識が登場します。

試験範囲は、それぞれの公式テキストの内容です。また、2級の試験範囲には3級の内容も含まれるので、2級を希望される方も3級から学習することをお勧めします。

おすすめ教材

3級や2級の合格のために欠かせないのは「完全マスター」です。これ1冊だけで十分に合格水準まで達することができます。

完全マスターには、知識問題、実技問題、それと模擬試験が用意されています。実際の試験は、この本で紹介されている問題がほぼそのまま登場するので、繰り返し学習を行うだけで合格することができます。

日商PC検定1級について

日商PC検定の1級は文書作成・データ活用・プレゼン資料作成がそれぞれ関連し合った試験です。たとえば、データ活用1級の試験ではデータの分析を行い、そのデータをもとに1から報告書を作成する問題などが出題されます。当然のことながら、その報告書を作成するには文書作成の知識に基づく必要があります。

知識科目

試験範囲は3級+2級の公式テキストです。知識科目では論述形式の問題が2問出題されます。そのうちの1問は共通範囲から出題され、もう1問は専門分野から出題されます。文字数は100〜300文字程度なので、あまり多くはありません。基本的に「○○について、200〜300文字で説明しなさい」という問題になるので、指定された事柄の概要や具体例を簡単に説明するだけで大丈夫です。

1級の試験時間は知識科目と実技科目が合わせて90分となっていますが、知識科目の目安としては30分を考えておきましょう。基本的に私は知識科目を20分以内で終わらせるようにしていますが、それにも関わらず実技科目が制限時間ギリギリまでかかってしまいます。

実技科目

試験範囲は3級+2級の内容で、あらかじめ与えられた情報を元に0からファイルを作成したり、データを分析したりします。何よりも、応用力や判断力が求められる問題になっています。問題文には、「このような資料を作成してください」という大まかな指示しかありませんので、「どの機能を使用すればいいのか」「どんな図解にするのか」を自分で判断する必要があります。

なお、1級の対策教材はありません。強いて言うなら、3級と2級が試験範囲となるため、共通範囲の公式テキストである「ネット社会のデジタル仕事術」や、各級の専門分野の公式テキスト(2級+3級)が対策用の教材になります。

1級ばかりは完全マスターだけの対策は不可能です。特に、論述形式の知識科目に対応するには、それぞれの公式テキストでしっかりと学習する必要があります。日商PC検定の公式サイトにアクセスすれば、サンプル問題と解答を確認することができるので、それを参考に対策を練ると良いでしょう。ちなみに、知識科目のテストにサンプルとまったく同じ問題が出たこともあるので、チェックしないのはもったいないですよ。


 
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